町名の由来そして位置と地形 |
町名の由来
東北北海道特有のアイヌ語説と平泉藤原時代の唐船密貿易港説などの諸説がある。 大漢和辞典(諸橋轍次著・大修館)には、「唐丹」陸前国の名と記されています。 明治元年新政府は、陸奥国を三分割して、陸前・陸中・陸奥の三国を新設。 伊達領を陸前国となし当地は伊達領に入っていた。 唐丹町は、釜石市の南部に位置し、東は唐丹湾に面し太平洋を望む。南は鍬台峠国道45号線鍬台トンネル(2305m)を境に気仙郡三陸町に接している。 西は五葉山(標高1341m)赤坂峠(標高713m)の山稜によって大船渡市に連なり、北は石塚峠国道45号線石塚トンネル(1351m)を越えて市中心部に至る。 鉄道は、三陸鉄道南リアス線唐丹駅下車。 特急バスは、東京池袋駅より唐丹駅下車 町の地形は、五葉山を頂点として数条の山並みが急傾斜してそのまま海にせまり、リアス式海岸特有の入り江をなしているため、津波被害が大きかった。 山林が98%と平地がなく、現在の国道が出来るまでは陸の孤島同然であった。昭和30年釜石市に合併するまでは気仙郡に入っていた。 藩政時代は、唐丹は伊達藩の最北端にあり、南部藩との藩境の地として、浜街道の防備諸取り締まりのため、御番所を置いていた。 嘉永6年(1853)の南部一揆で、8500人以上の人が当地へ越境して越訴した事件は大事件であった。 人口の推移 明治昭和の二度の津波災害によって人口減少があったものの、昭和30年頃が増加のピークとなる。今日では減少に向かっている。 明治13年(1880)の戸籍調査 2、289人 昭和30年 4,108人 平成9年現在 2,611人 高齢化率(65歳以上の人) 23.9% と高齢化が速い速度で進んでいる。 |